靴づくりの工具

February 06 2009

こんにちは、工房の田沼です。 今回は靴をつくる工具についてお話させていただこうと思います。


  まず底付けという作業に使う工具達です。工具には「写真」のようにいろいろなものがありますが、なかには靴職人ならではの呼び方のものもあります。例えば、左端の金槌ですが、単純に叩くというよりも、靴づくりにおいて、アッパーをラストにより添わせるためやシワを伸ばすために使うことが多いものです。そのために頭が丸く平らな面になっていることがお分かりになりますでしょうか。この金槌は叩くとぽんぽんと音がすることからか、「ぽんぽん」と呼ばれることがあります。少し格好よく言うと「フレンチハンマー」とも言うようです。


 そして真ん中あたりのペンチのようなものが「ワニ」という工具でして、釣り込みというとても重要な作業で使われる工具です。そのカタチから「ワニ」という通称がついたことは想像できると思いますが、アッパーの縁を引っ張ったり、叩く、釘やタックスを打ち込む、という一つでいくつもの仕事ができる優れものです。こちらも「ラスティングピンサー」とも言うようです。     



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しかし、工具たちは時々手入れをしないと本領を発揮してくれません。


  ワニでいうと、口の中の掃除や、鏡と呼ばれる部分を磨くことで革をつかみやすくなり、力強く引っ張ったり、革を傷つける事なく、優しく叩けるようになるのです。


『さて、ワニの手入れをして、これから釣り込みにかかりましょうか。』

 

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