こんにちは、工房の田尻です。


 毎年行っている春の「九分仕立て(くぶじたて)パターンオーダー会」で、今回もたくさんのご注文を頂きました。以前にもブログに書きましたが、九分仕立てというのは、靴の製作工程の底付け作業のうち、釣り込み~すくい縫い、そして中物を加工するまでを私たち工房スタッフが手掛け、その先のアウトステッチ(出し縫い)~完成までを自社の工場で作ってもらうものです。


 先日、その一部が工場から戻ってきました。靴を箱から取り出して完成された靴をみて、いつもながらちょっと感動してしまいました。自分で言うのもおかしいですが、本当にカッコよく仕上がっているのです。今回は九分仕立て初のコードバン素材というのが一つの目玉だったのですが、つま先がシャープで細いスクウェアトゥの九分木型にとても似合っていました。コードバン靴というと、ついラウンドトゥをイメージしてしまいますが、それとはまた別のかっこよさ、たたずまいでした。コードバン素材の新たな美点を発見したようなとても得をした気分です。


  写真は工場から戻ってきた靴の最終的な仕上げを行っているところです。九分仕立てとはいっても、最後はやはり私たちの手によって仕上げが施されるわけです。木型が入った状態で甲革を叩いて形を整えたり、ヒールの際に車ゴテ(ギザギザの模様)をかけたりしています。木型が入った状態での作業が終われば、木型を抜いて甲革のポリッシュなどに入っていきます。


REGAL TOKYOでは、九分仕立てとは、いきなりビスポークシューズをオーダーするというには、価格や時間的に抵抗のある方に、少しでも手づくりの靴の良さを味わっていただきたいという思いから始まったものです。今回「九分仕立てパターンオーダー会」でオーダーしていただいた方の中には、昨年に引き続き、という方や、既成の九分仕立て靴の履き心地に満足して、という方など、私たちにとって、とてもうれしくなるようなお客様もいらっしゃいます。


これだけモノがあふれ、インターネットの普及で様々なモノや情報が簡単に手に入れられるような時代ですが、モノづくりの現場は昔と変わらず常にアナログです。そんな現場の雰囲気を、この「REGAL TOKYO REPORT」によって少しでもお伝え出来ればと思っております。

 20090710-2.jpg


  • REGAL SHOES
  • REGAL CORPORATION

backnumber

rss