九分仕立てとは

April 30 2010

こんにちは、REGAL WOMEN 銀座店の斉藤です。

  今年も始まりました「工房職人の九分仕立て受注会」ですが、改めて「九分仕立て」とはなんぞや?という疑問にお答えしましょう。


 「九分仕立て」の靴を簡単に説明すると、「ビスポークシューズ」に採用されている「ハンドソーンウェルテッド製法」の後半に行なう「出し縫い」という作業を、手縫いでなく、専用の出し縫いミシンで縫っているものです。これが、「行程の約90%を手作業でつくる」事から「九分仕立て」といわれる由縁です。製法としては、REGALの紳士靴で一般的な「グッドイヤーウェルテッド製法」とビスポークシューズの「ハンドソーンウェルテッド製法」の間に位置するのですが、限りなく「ハンドソーンウェルテッド製法」寄りと言えます。


  また、実際、ビスポークシューズと共通の材料も多く、例えば足の裏が直接触れる「中底」というパーツでは、厚さが4.5mm~5.0mmほどもある牛革のものを使っていますし、その下の「中物」ではウールのフェルトを使うなどしています。さらに「九分仕立て」では地面に接する「本底」に厚さ4.5mmのベンズを使用するなど華奢な外観からは想像出来ないほど重厚なつくりになっているのです。


  しかし、重厚なつくりには意味があり、この「中底」「中物」「本底」という3層構造のおかげで、地面からの衝撃を適度に吸収し、足の裏の汗腺から分泌される汗を吸収、発散してくれます。さらに、履きこむことにより、中物のフェルトと厚い中底が足裏の凹凸になじみ、快適な履き心地を実現するのです。

前回、当店の既成靴の最高峰に位置づけられると申しましたのも、このような「つくり」と「素材」に裏付けられた靴だからなのです。

今回の受注会では、元々タイトな木型の既成靴ではあるものの、多少の調整によってより多くの方に「九分仕立て」ならではのフィット感を体感していただけるのではないかと楽しみにしています。 ちなみに、期間中の土日、祝日の13時~17時には職人が靴づくりの一端をお見せする為に滞在しますので、木型調整をご希望の方だけでなく、靴づくりに興味のある方も是非ご来店ください。ただ、職人のいる日にご都合がつかない場合はお気軽に相談してくださいね。お客様のご都合に合わせて来られないか職人にお願いしてみますから。


 オーダーに興味のある方もない方も、是非このゴールデンウィークに未体験の履き心地をお試しになってみて下さい。

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