こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。9月に入りますと、そろそろ「秋の着こなし」を意識しだす方も多いのではないでしょうか。でも、足元に季節感を出すのって難しいですよね?それでもまだカジュアルな着こなしなら、スエード素材を持ってきたり、ブーツを選んだりすれば、何とか秋らしい体裁が整うのですが、ドレススタイル、要は普段のビジネスでの着こなしに季節感をどのように出すか?というのは結構難しいと思うのです。そんな時に提案したいのが、今回取り上げる「ブローグシューズ」です。 

 単に「ブローグ」とも呼ばれることのあるこれらの靴は、元々、アイルランドやスコットランドの農民たちが湿地で履くために考案したデザインなのです。つまり、つま先などに開いた穴飾りは本来「穴飾り」では無く、中まで濡れてしまった靴が乾きやすいようにと開けられた通気用の穴なのですね。そんな牧歌的な靴ですが、イングランドでドレスシューズとして履かれるようになり、現在に至っているわけです。 

 ブローグシューズには大きく分けて「フルブローグ」と「セミブローグ」という2つのデザインがあります(クウォーターブローグはセミブローグの派生ということでここでは割愛します)。その違いは、つま先の切り替えのデザインで、W型なのが「フルブローグ」、一文字なのが「セミブローグ」と呼ばれています。どちらのデザインも元々が作業用の靴ですから、フォーマル用としては適さないものの、現代のドレスコードにおいて、ビジネス用で履くには全く問題ないとされています。さて、その着こなしですが、セミブローグより、フルブローグの方がややくだけた印象ですね。さらに、フルブローグでも外羽根のアメリカンタイプ、俗に言う「ロングウイングチップ」になると、一層カジュアルということになります。当店にて取り扱っている靴で説明しますと、まず代表的なセミブローグは「Built to Order System」のものでしょうね。REGALではストレートチップメダリオンなどと呼んでいますが、典型的な英国風セミブローグです。いまどきの細身のダークスーツに合わせるもよし、ネイビーのジャケットに合わせるもよし、とビジネスでは非常に使い勝手の良いデザインです。それだけに、何に合わせようかと迷ってしまうところですが、季節感を表現するのでしたら、サキソニーのような重厚感がありながらも、くだけ過ぎない生地を使用したスーツなどが良いかと思います。シャツはあえて白のブロードクロスにセミワイドカラーで英国風にまとめ、ストライプや小紋のタイを合わせます。基本に忠実なスタイルで上品にまとめるのも新鮮ではないでしょうか? 


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 そして内羽根フルブローグといえば、「シェットランドフォックス」の3014「ケンジントン」があります。この靴は、つま先に厚みのある木型で、革の色合いもムラ感の強いものを使用していますから、少しくだけたジャケットスタイルに合わせるのも良いでしょう。ただ、この靴は底周りがドレッシーなので、あまりカントリー色が強すぎない方がバランスをとりやすいかも知れません。例えばネイビーのジャケットに立体感のある織りの生地を使用したワイドスプレッドカラーのシャツを合わせ、ウールのタイを選べば、それほどくだけ過ぎないと思いますよ。ただ、もしも茶色の「ケンジントン」を合わせる場合、タイの色に黄色~オレンジを取り込むと、足元が浮きすぎないので良いと思います。「ケンジントン」の茶色って結構明るいですからね。

最後に外羽根フルブローグ「ロングウイングチップ」ですが、シェットランドフォックスの3004「ノーフォーク」がまさにそれに当たります。この靴は素材にスコッチグレインカーフを使用し、ダブルソール、ストームウェルト(弊社ではこのタイプを「スリット」と呼んでいます)という非常にスポーティーな要素の強い靴なので、ジャケットスタイル向きなのですが、そこはあえてアイビーファッション華やかなりし時に想いを馳せて、グレイフランネルのⅠ型スーツ(三つ釦段返り中一つがけ)に合わせましょう(上二つがけのよりクラッシックなモデルでも可)。シャツは、ブロードクロスの白いレギュラーカラー、タイは細身のニットタイ。この場合、オックスフォードクロスのボタンダウンシャツを合わせても良いのですが、レギュラーカラーの方がよりクラッシックな気がします。

 以上、個人的な好みで書き連ねてまいりましたが、ファッションはこうでなくてはならない!なんて堅苦しいものではありませんから、皆さんも自分なりの秋の装いを考えてみてはいかがでしょうか?

 

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