こんにちは、「REGAL TOKYO」の斎藤です。


 みなさん、靴のお手入れで「鏡面仕上げ」をなさったことはありますか? 「ハイシャイン」なんて言ったりもする、このつま先やカカトの芯が入ったところをピカピカに磨き上げる「鏡面仕上げ」ですが、最近では雑誌などでもやり方が紹介されたりして、興味をお持ちの方が増えてきているようです。当店でも、「シェットランドフォックス」の「ハイシャインクリーム」が手軽に「鏡面仕上げ」ができる靴クリームとして人気を集めています。ところで、この「鏡面仕上げ」は満員電車で踏まれたり、机の脚にぶつけたりすると、ゴソっと落ちてしまったりします。そんな時はキレイに落としてしまって、もう一度最初からやり直した方が良いのですが、この「鏡面仕上げ」を完全に落とす時にはみなさん何をお使いでしょうか? 「鏡面仕上げ」とは、革の表面の凹凸を蝋分で埋めることによって、文字通り鏡のようなツルツルした面を作り出すわけですが、この蝋分を完全に除去するのって一苦労なんですよね。というのも、普通の靴用クリーナーでは簡単には落ちてくれないのです。そこで、今週は「鏡面仕上げ」を落とすためのちょっと変わったアイテムをご紹介します。


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    我々のビスポークシューズを作っている工房では、「リグロイン」という溶剤を使って落としたりするのですが、これはなかなか入手が難しいですし、取り扱いに注意を要するので万人向けではありません。ところが、市販のお手入れ用品で、本来は全く違う用途で販売されているものの中に、とても便利なものがあるのです。フランス・アベル社のサフィール エクストラファインクリーム(現在、CREME1925という商品に切り替わりつつあります)のニュートラル(無色)がそれで、非常に使いやすいのですが、このクリームは本来、靴の保革、艶出しをするためのクリームで、クリーナーではありません。ところが、このビーズワックス配合のクリームが、蝋分を溶かして除去するのに非常に効果的なのです。使い方はいたって簡単で、いつもよりほんの少し多めのクリームを柔らかい布にとり、「鏡面仕上げ」をした面にクリームを塗り、同じ箇所を布で小さな円を描くように刷り込みます。このとき、あまり力は入れず、下地を「ふやかす」ような感覚で指を動かすのがポイントです。そうすると、だんだんシューポリッシュの蝋分が布の方に移っていくのです(このとき、どれくらい落ちているか分りやすくするためにも、無色のクリームが良いのです)。このクリームは革に栄養を与えるビーズワックスが入っていますので、安心して使えると思います。


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 こういったイレギュラーな使い方は、お手入れの最中などに、偶然発見されることが多いので、皆さんも何か「これは!」という使い方を発見したら、ぜひ教えてくださいね。

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