飾り穴について

November 07 2008

こんにちは、工房の佐々木です。


革に小さな穴を開けて靴を装飾する『飾り穴』というものがあります。大・中・小の丸穴を組み合わせると、いろいろ雰囲気の違う靴が出来上がります。組み合わせだけでなく、穴と穴の間隔、穴と糸の間隔を少し変えるだけで靴全体の雰囲気が違ってきます。


靴の大きさや出来上がりのイメージ、お客様の好みに合わせて担当者と細かい設定を決めます。それぞれ好みが違うのでいろいろなアイディアを持ち寄って『こちらの方がきれいに見える』、『こっちの方が良い』など意見をぶつけ合いながら仕様を決めることもあります。


 

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 穴の大きさや間隔の設定を細かくしても、ミシンでまた変わってきます。  私は安定してミシンをかけられる設定が好きですが、限りなく穴の近くにかけるようにと担当者から指示されることもあります。そうなると攻める気持ちが大切になってきます。攻めすぎると針が穴に落ちてしまいますし、逃げるとバランスの悪いものが出来上がります。ミシンの最後の一針を縫い終わるまで気が抜けません。



 

20081107-3.jpg 最近、お客様と担当者と話し合って作ったお気に入りのバランスの飾り穴があります。出来上がってお客様に納めたときは本当に嬉しかったです。これからも、お客様の要望を出来るだけ取り入れながら、満足していただけるような靴を作っていきたいと思っています。

マイラスト

October 10 2008

こんにちは、工房の田尻と申します。私は、採寸や木型作製、底付けなどを担当しています。

 さて、ビスポークというとなんだか取っ付きにくいイメージをお持ちの方も多いと思います。既製靴に比べて、価格は高いし、時間もかかる。その上、出来上がりの靴がどんなものになるか不安・・・など。私は今までお客様とお話をしてきて、皆さん、多かれ少なかれこのような不安をお持ちなんだなぁ と感じておりました。そのようなお客様に対して、靴づくりの工程や出来上がる前に仮縫いをして靴のバランスを確認することが出来る等色々なご説明をしているのですが、最後に既製靴との明確な違いをお話しするようにしています。

それは『自分専用の木型「マイラスト」を持つ』ということです。皆様良くご存知だとは思いますが、靴をつくる際に木型という人間の骨格にあたるものが必要になります。ですから、既製靴というのは、メーカーが数ある木型の中から靴の完成イメージに合うものを選んで作った工業製品と言えると思います。




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 消費者は、その中から一番自分の足に合った靴を選ぶということになる訳です。足にぴったり合う人であれば全く問題ありませんが、少なからず足を靴に合わせなければいけない箇所がおありの方が多いのではないでしょうか。

そのような不満をお持ちの方のために"自分専用の木型を持つ"意義があります。ビスポークでは、靴に対して、より能動的に自分の求めるフィッティングを作り手と話し合いながら探求していくことができるのです。ビスポークが1足目より2足目、2足目より3足目と言われるのはその為なのです。お客様と職人の息が合う事によって、より完成度が高まっていくということですね。

歴史上、靴は、「足を保護する」という一番の機能を持って、「履き物」として登場しました。そして、その機能以外にも、階級社会のひとつのアイコンとして、位置付けられることもありました。しかし、既成靴が充実している現在の環境において、注文靴の位置付けは、ご自分の意思で自由に選択できる一つになったと言えると思います。そのような意味では、注文靴は意外と身近な距離にあるのかもしれません。

水染めコードバン

August 27 2008

はじめまして、REGAL TOKYOの斉藤です。

 

 REGAL TOKYOではビスポークシューズの

作製をご要望されるお客様のために150種類ほどの革を用意しております。

 

カール・フロイデンベルグなどの欧米の「ブランド革」とも呼べるものからお客様のご要望が多い色を別注して色出しをした国産の革など色々なものを揃えております。今回はその中でもひときわ人気の高い、「水染めコードバン」のお話をさせて頂きます。

 

当店のコードバン靴の素材には2種類あるのですが、一つが通常のREGALにも使用されている顔料仕上げのコードバン。 そしてもう一つがREGAL TOKYOのオリジナルシューズにも採用されている水性染料を使用した「水染めコードバン」です。この「水染めコードバン」、実は国内の某タナリーにて熟練職人により丁寧に一枚一枚手染めされているもので、海外のメーカーからもその品質を絶賛されているものなんです。

ところで普通、皆さんが思い描くコードバンは表面がツルツルしていて、牛革には無い独特の光沢がある素材だと思うのですが、この「水染めコードバン」は素の状態では意外に光沢が無いのです。 これは染料仕上げによって革の風合い、柔らかさを生かしているからなのですが(顔料仕上げだと簡単に光沢が出せる)、コードバン専用クリームを塗りながら時間をかけて磨きこむことによって、上品な光沢が出てくるのです。 

また、その色合いは染料仕上げなので、独特のムラ感があり、時間が経つにつれてなじみ、何ともいえぬ落ち着いた風合いになります。 特に当店の「ビスポーク」、「Built to Order」で使用しているカーキ色の水染めコードバンは最初やや緑がかっているのですが、時の経過とともに黄色みを増し、枯れたような独特の色合いになりオススメです。 




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   ちなみにこれからのシーズン、今注目のアメリカントラディショナルスタイルにぴったりなのが、「ジョンストン&マーフィー」の「シグネチャーシリーズ」のコードバンシューズです。 クラシックな丸みのある木型に返りのよいクレープソールを組み合わせているので、「水染めコードバン」の柔らかさを実感できるはずです。 ちょっとゴツめのソールやコバの張り出しが適度なボリュームを醸し出しているので、秋冬の厚手な素材とも相性ぴったりだと思うのですが、いかがでしょうか? 


 更に自分だけの1足を手に入れたい方には、「Built to Order」という方法もあります。 靴の素材といえば欧米の一流タナリーのものが最高と言われている昨今、日本が世界に誇る「水染めコードバン」に注目してみてはいかがでしょうか?

 REGAL TOKYO プレス担当の布施です。

これからお客様が、興味を持っていただけるような情報発信をしていければと思っております。

よろしくお願いいたします。



 REGAL TOKYO では REGAL直営で、唯一ビスポークシューズ(フルハンドメイド)を受け付けております。オーダーは2階のサロンで職人と会話をしながら(Be Spoken)詳細を決めていきます。


地下の工房で製作される靴は職人の魂が込められた究極の一品です。


REGAL TOKYO では お客様のさまざまなご要望にお応えするため、革の色や素材を豊富に揃えており、完成イメージがわかりやすいようサンプルも展示しております。


具体的な仕様は仮縫い後に決定しますので、お引渡しのときにはお客様の満足度は他では味わえない最上のものとなります。


今回、製作中のビスポークシューズの中で個性ある一足を見つけたのでご紹介いたします。

 

 



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ビスポークシューズではこのような靴を作る工程の中で数々の職人技を感じさせてくれます。


たとえば、甲革に飾られているパーフォレーション(穴飾り)の抜き方ですが、職人が一つ一つ丁寧に手で抜き取っていく工程は目を見張るものがあります。また、きれいに縫製された甲革は、完成された木型に釣り込まれ美しいラインを描きます。


ところでコンビネーション・シューズはスポーツから誕生した靴であることはご存知でしたか?英国発祥のスポーツ、クリケットは日本でこそまだ知名度は低いようですが、世界100カ国以上で愛されているインターナショナルスポーツです。


元々、13世紀に羊飼いが仕事の疲れを癒すために始めたゲームだと言われています。やがて、貴族や富裕階級の間で人気が高まったクリケットは「紳士のスポーツ」として親しまれ、18世紀から19世紀にかけて英国のスポーツから世界のスポーツへと定着していきました。

 

そのクリケットをプレーする選手が履いていた靴がコンビネーション・シューズで、紳士的な振る舞いと社交を促進するため、試合を観戦する観客もスペクテイター・シューズ(観戦用)として取り入れ、コンビネーション・シューズは発展していったのです。


現代では初夏の装いに合わせ、足元を軽やかに彩るコーディネイトとして人気がありますが、色目だけでなく、素材感の組み合わせも選べるビスポークでお客様だけのオリジナルシューズを仕立ててみてはいかがでしょうか?


     現在ビスポークシューズはご注文からお引き渡しまで6ヵ月ほどお時間をいただいております。

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