こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。少し間が開いてしまいましたが、またまた「Built to Order System」オーダー会の作品紹介です。


 今回の作品は、埼玉県のT様オーダーによるものです。こちらのお客様は、去年のオーダー会でもご注文いただいた常連の方です。いつも隙の無いイングリッシュドレープスタイルで決めてご来店される、ファッション上級者のT様ですから、今回はちょっと冒険していただきました。ホワイトヌバックをベースにしたセミブローグに、なんと!ワインのアニリンカーフをあしらったコンビネーションです。どうです、意外と有りそうで無い組み合わせじゃないですか? おまけに良く見ていただくとわかるのですが、ステッチには白糸を使用しているのです! これは自分でも予想がつかなかったのですが、結果的にワインという色にホワイトステッチをあしらうことで、ドレッシーになり過ぎることを押さえ、適度に軽快な印象になったと思います。 


  そしてこのT様、この出来上がったばかりのコンビネーションシューズを履いて、旅に出られたとのこと。行き先は中央ヨーロッパ。 スロバキア、オーストリア、ドイツなど中世のたたずまいを色濃く残した国々を巡ってきたというのです。ドナウ川を船で上り、歴史ある国々を訪ね歩く。 その旅の伴侶に連れて行ったコンビネーションシューズは各地で注目を集めたそうです。 たかが靴ではありますが、旅の1ページの中で思い出として残していただけたのは、我々としても本当に嬉しいかぎりです。そうそう、そういえば前回オーダーいただいた白×ネイビーのセミブローグはスペイン バルセロナへ連れて行ってもらったそうですよ。なんだかこんな話を聞くと自分も(極めて個人的趣味により)古代ローマの遺跡を求めて、ヨーロッパへ行きたくなってしまいました。さて、その時はどんな靴を履いていこうかしら? そんなことを考えるのも楽しいですよね。


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こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。

  前回からずいぶん時間が経ってしまったのですが、4月に開催された「Built to Order System」受注会の作品紹介の続編です。


 今回ご紹介する2足もかなり個性派ですよ。まず、1足目は東京にお住まいのK様。この靴、コンビネーションカラーなんですが、おわかりになりますでしょうか? 実はトゥキャップ、レースステイ、カウンターに受注会期間限定素材の「青み」の強いネイビーの革を、それ以外の場所にややグレイ掛かったベジタブルタンドキップのネイビーをあしらっています。パッと見はコンビに見えないけれど、実はよく見るとコンビという通好みの配色です。写真ではわかりにくいのですが、素材感も違っていて面白いのです。お渡し当日はグレイッシュな水色のコットンパンツを履いていらしたのですが、それがこの靴と良く合っていて、とても涼しげだったのを覚えています。ちなみにこの靴、甲革は非常にシックな色でまとめられているのですが、底はすごく鮮やかな青(絵の具の青みたいな色)なんですよ!


  そして2足目は、当店にて5足のビスポークシューズをオーダーされたお客様からご紹介のK様。 アメリカンタイプのロングウイングチップですが、素材はダークブラウンのアニリンカーフにブラウンのスーパーバックスエードというカジュアルな組み合わせ。一見すると普通のカジュアルシューズなのですが、良く見ると、アニリンカーフが非常に繊細な感じなので、上品なクラシックさを醸し出しています。 また、これは予想していなかったのですが、スエードとのコンビネーションなので、アンティーク仕上げが施されておらず(スエードが汚れるのを防ぐため)、そのためにいつもだと染まっている穴飾りの断面がはっきりと革の地の色のまま残っており、アクセントになっているのです。お渡し当日にお履きだった色の濃いデニムとの組み合わせは、非常にクラシックでまさに「古き佳きアメリカ」といった雰囲気でした。 


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 7月になりましたら、今度は工房九分仕立ての受注会作品が出来上がってくると思いますので、そちらもご紹介できたらと考えています。


 ところで、当サイトをご覧の方にはご存知の方も多いと思いますが、さまざまな分野のプロフェッショナルの方々が執筆しているサイト「All About」の靴コーナーで有名な飯野高広氏が本を執筆されました。その名も「紳士靴を嗜む」。 内容は紳士靴の構造からフィッティング、コーディネイトなど多岐にわたっており、これ1冊で「足」と「靴」の知識を深めることができるという優れ物です。実は先週、まだ刷り上ったばかりの本を大事そうに抱えてご来店され(その日に届いたばかりの本だったのです!)、表紙の写真を見せるなり、「この靴わかりますよね?ねっ!」と突然の謎解き。その表紙には、トップラインの穴飾りしか写っていないものの特徴的な靴が...紛れも無い弊社の○○○○! 何が写っていたのか気になった方は今すぐ書店へ行ってみてください。 本日(6月18日())より店頭に並んでいますので。

底材いろいろ

June 11 2010

こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。

    そろそろ「梅雨入り」が気になる時候になりましたが、「雨で靴が濡れた時の不快感」、「タイル貼りの地下街で滑って転びそうになった記憶」や「ノンスリップ底だと「いかにも」といったドレスっぽくない見え方になってしまう」など、どんな底の靴を履いていこうかと迷われる方も多いのではないでしょうか? というわけで突然ですが、今週は靴の「底材」に焦点を当てたいと思います。


 現在、REGALでは様々な底材を使用しておりますが、ちょうど「Built to Order System(以下、BOSと省略)」が底材のオンパレードといった感じなので、こちらで説明させていただきます。BOSでは現在5種類の底材を選択できます。革底、ダイナイトソール、ラバーコンポジットソール、クレープソール、パナテトラソール。更にそれぞれの底材でシングルソール、ダブルソール、ハーフミッドソール(組み合わせによってはできないものもあります)。これだけ種類があると、どの組み合わせが一番良いのか、ちょっと迷ってしまいますよね。そこで、それぞれの底材の特徴を簡単にご説明しましょう。


 まず、一番注文の多い革底ですが、これはずばり吸排湿性に優れた快適性、それに素材のしなやかさによる自然な「返り」という履き心地の良さ、更に「両ツメ」と言われる優美な断面形状(極端に言うと凹の形に断面が凹んでいるのです。これにより平らに仕上げたものに比べ、エッジがシャープに見えます)に代表される高級感など魅力は尽きません。他に、かなり感覚的なことですが、歩いた時に聞こえてくる「シャリ」という音の感触を好まれる方もいらっしゃいますね。反面、水を吸うと減りやすく、耐久性では他の底材に劣るともいえます。

 

 次にゴム底の代表格「ダイナイトソール」です。これはREGAL以外でも多くのメーカーが採用している、非常に耐久性が高い底材です。また、独特の底面形状により、アスファルトや土の地面でのグリップ性も高いですが、少し履き味が硬いでしょうか。 


 そして最近受注が増えているのが「ラバーコンポジットソール」です。これは、簡単に言うと革底の接地面(真ん中のところ)に樹脂を注入してあるのです。基本、革底ですから横から見た感じはまさに「普通の革底」で、ドレッシーです。それでいて滑り易い接地面に樹脂を配してありますから、対滑性が高く、多少の雨なら気になりません。それともう一つ、樹脂は革底の窪みに注入してありますから、よくある市販の滑り止めと違って剥がれることがありません。


  それから意外に知られていないのが、「クレープソール」です。デザートブーツやワラビーでもお馴染みの天然ゴムの底ですが、これはカジュアルにうってつけです。何よりBOSでこのクレープソールをつけると、靴の履き心地が激変します。グッドイヤーウェルト製法とは思えないほどの「返り」の良さに、お履きになった方は驚かれるに違いありません。確かにビジネスでは難しいかもしれませんが、ノータイでも仕事ができる方にはオススメです。


 最後にご紹介するのが「パナテトラソール」です。これは東北、北陸、北海道など雪の多い地域の方にはお馴染みの、雪寒地に最適の底です。特徴は凍結した雪道で非常に高いグリップ性を発揮するというもので、底の形状というよりも、底材に練りこまれた微細なテトラポッド状の粒子が地面をしっかりグリップします。 


 これらの底をどのデザインの靴に組み合わせるのか、はたまたどの甲革に組み合わせるのか、これは非常に難問なのですが、ご安心ください。当店には30足以上のBOSサンプルシューズがあります。インターネット上で情報を見てあれこれ計画を練っている方も、ぜひ一度現物をご覧になってみて下さい。その質感、色、匂い?まで体感できますので。


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こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。

 今週は、お客様のご了解が得られましたので、4月に行われた「Built to Order System」のオーダー会でご注文いただいた作品の中から、取って置きの2足をご紹介します。


 まず、1足目。 茨城県のお客様で、いつも新作が入荷すると真っ先に駆けつけてくださるM様です。この方は地元のREGAL SHOES水戸店で既に何足もの「Built to Order System(以下、BOSと省略)をご注文いただいているので、サイズはばっちりです。BOSでは過去のオーダー内容が保管されていますから、使用木型はすぐにわかるんですよ。


  今回のテーマはジャケットスタイルで合わせられる、ちょっと他には無い配色のコンビネーションです。その配色とはなんと!ネイビー×ワインです。ネイビー×ワイン...なんか際どい印象を受けるかもしれないのですが、そこは今まで何足もご注文いただいているM様。少しくすんだ色調のベジタブルタンドキップ同士を組み合わせることによって、実に落ち着いた印象にまとめあげました。つま先とカウンターにネイビーを持ってくることによって、靴が締まって見えますね。コーディネイトとしてはネイビーのジャケットに合わせれば、色数を抑えてすっきり見せることができますし、チャコールグレーのパンツの足元でチョットだけアクセントにすることができます。



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 そして、2足目はわざわざ沖縄からお越しのH様。こちらの方はとにかくさわやかなアメトラがテーマなので、期間限定のサドルシューズに白のスムースレザー×ブラウンの国産スコッチグレインレザーという組み合わせ。キモは生地色のウェルトと白いステッチですね。お渡しの時には真っ白な麻のシャツに洗いのかかったブルージーンズという着こなしでご来店されましたが、このサドルがとってもお似合いでした。 沖縄の青空の下で履いて頂くことを思い浮かべると、この白とオレンジ掛かったブラウンが、これしかない!って配色に思えてくるから不思議ですね。BOSは初めてとのお話でしたが、サイズはぴったりで、既製靴とは一味違う履き心地にとてもご満足とのことでした。


  今回ご紹介した以外にも個性的な靴がたくさんあったのですが、前半分はここまで。まもなく後半分が工場より上がってきますので、そちらも近々ご紹介できると思います。後半分には個人的にもかなり気になっている靴がいくつかありますので、そちらも是非ご期待ください。

靴屋冥利

April 16 2010

こんにちは、REGAL WOMEN銀座店の斎藤です。


   先日、とても嬉しいこんなことがありました。


 ある日、20代後半くらいの若いカップルがご来店されたのですが、店頭に飾ってあるシェットランドフォックスの白×ネイビーという配色のダブルモンクストラップがお気に召したようで、試し履きをされることになりました。 実際、お履きになると、まあまあ「格好いい」といった感じなのですが、今ひとつしっくりこない。そんな感じなので話を伺うと、どうやら白×黒という配色のウイングチップをお探しのようなのです。

   しかし、店頭には白×黒のウイングチップなどありません。そこで、「Built to Order System」をお勧めしたところ、アメリカンタイプのウイングチップで白×黒という配色がイメージにぴったりと言うではありませんか。

   それではと、足の採寸をし、フィッティングサンプルを履いていただくと、「今までに履いてきた革靴の中で一番履きやすい!」とのお言葉をいただきました。 

 自分では「こんな選択肢もありますよ」くらいの気持ちでご提案したので、そこまで喜んでいただけるとは思ってもいませんでした。そして、底材、ライニングカラーなどをお選びいただいて、オーダー内容が確定しました。

 そこで他愛の無い話などしていると、そのお二人は近々ご結婚なさるということで、その「Built to Order」のShoesは女性から男性への贈り物だということがわかったのです。

 そして、その贈り物は、コンビネーションの靴と決めていて、いろいろな靴屋を探したが、なかなかイメージ通りのものが見つからず、やっと当店で巡り合ったということもわかりました。私はこのコンビネーションカラーは今だけのもので、普段は受け付けていないこと、そんな時に偶然ご来店いただいたのは本当に幸運だったということを告げると、心から喜んでおいでのようでした。この瞬間、私は、靴屋をやっていて本当に良かったと心から思いました。少し大げさかもしれませんが、幸せなお二人に運命の出会いが有ったように、このコンビネーションの靴にも、運命の出会いが有ったのですね。

 靴屋としてその場に居合わせたことに感謝し、「お二人に幸せを!」素直にそんな気持ちにさせていただいた、エピソードでした。

こんにちは、REGAL WOMEN銀座店の斉藤です。


  先週の金曜日からスタートした「Built to Order System」受注会ですが、予想以上に多くのお客様にご来店いただいております。そのため、今回の受注会のために用意した、ネイビーの革が3日目にして完売!という嬉しいハプニングが発生してしまいました。でも、ご安心ください。このネイビーの革、ご好評にお応えして追加発注が決定しました!これからの受注分は6月下旬以降のお渡しになると思いますが、ひとまずご安心くださいませ。


   それにしても、なぜこんなにもネイビーの革に注文が入ったのかと考えてみると、この非常に透明感のある色と光沢感に優れた表面が醸し出す「清涼感」によるものではないかと思い当たりました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、グレイがかったベジタブルタンドキップのネイビーと比べると、もっと原色の青に近い感じです。出来上がりの時期からすると、早速、夏の暑い時期に履くことになると思うのですけれど、このネイビーと白のコンビなんて最高に涼しげですしね。今回の受注会用に書き下ろしてもらったポスターの絵にも涼しげなネイビーと白のサドルシューズが描かれているのですが、実はこの絵は、限定受注のサドルシューズを企画した担当者の筆によるものなのです!


  ところで、今回の売りは「コンビネーションが出来る」ということなのですが、オーダーいただいた中には「これは!」と思わされるものがいくつかありました。例えば、ワインの水染めコードバンをベースに黒のエンボスドクロコダイルをあしらったり、ホワイトヌバックとワインのアニリンカーフを組み合わせたり等、自分たちもなかなか思いつかないようなアイデアが続々と出てきて、改めてコンビネーションの楽しさを教えられています。皆様もぜひこの機会にコンビの靴をお試しになってみてはいかがでしょうか。

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こんにちは、REGAL WOMEN 銀座店の斉藤です。

今年も春のオーダー受注会が始まりました。 第一弾は「Built to Order System」です。


期間は4月2日()~4月18日()までの17日間。 今回は、この期間中だけオーダーできるアメリカンタイプの木型を使用した「サドルシューズ」をご用意しました! ということは、コンビネーションカラーができるのです。 それもプレーンなデザインを除く10デザイン、全素材で!(ただし、色移りしやすい組み合わせは除きます)


 お渡しは6月中旬を予定しておりますから、夏のリゾートに履いていくのにもちょうどいいですね。 今回、新たにご用意したダイナイト・ブリックソール(レンガ色のダイナイトソール)や従来のネイビーより明るいブルーのソールカラーなんかもカジュアルっぽくていいですよ!  


 もちろん、内羽根キャップトゥやセミブローグ、フルブローグでちょっとドレッシーなコンビにするのもアリなんですが、「今まで興味はあったんだけど...ちょっと恥ずかしくて・・・」という方! ぜひ、この機会にサドルシューズをお試しになってみませんか。 コンビのサドルシューズって、意外とカジュアルで使いやすいんですよ。 私事ですが、今週の火曜日、そろそろ桜も咲き始めてるかな?なんて思いながら小石川植物園へ行ってきたのですが、どうです?春っぽくないですか? この靴は何度か紹介させていただいた「REGAL TOKYO ORIGINAL」なので、「Built to Order System」とは違うのですが、この素材の組み合わせは今回のオーダーフェアでもお作りいただけます。 こんな配色なら、普段着でもコーディネイトしやすいですし、なんでもないアイテム同士のコーディネイトでも、コンビのサドルシューズを組み合わせるだけで、ちょっと特別な感じになりますよ! 当店のお客様には靴好きの方々が多いのですけど、オフの日でも革靴という方が多いですよね。 そういう方々にこそ、ぜひコンビのサドルシューズを試していただきたいのです。

こんにちは、REGAL WOMEN 銀座店の斉藤です。


 皆様、毎年恒例の「Built to Order System」受注会まであと1週間となりました! そろそろ構想をまとめていただくためにも、普段の「Built to Order System」(以下、BOSと省略)とは何が違うのかをご説明いたしましょう。


 まず、今回の目玉は、アメリカンタイプの木型をベースにした「サドルシューズ」が期間限定でオーダーできることと、それに伴って全てのデザインで2色のコンビネーションカラーが選択できることです!

 

 いままでの受注会でも、白い革をベースに用いた「白×黒」や「白×茶」は出来たのですが、今回は全ての組み合わせが可能になったのです!とは言っても、組み合わせ上問題がある場合を除いてですが... はい、「組み合わせ上の問題とは?」と気になった方、いらっしゃるでしょうね。これは、例えば白い革にスウェード、ヌバック、水染めコードバンやベジタブルタンドカーフ(キップ)などの色移りしやすい素材を組み合わせることです。でも、裏を返せば、それ以外の組み合わせはものすごい種類になるんですよ。 また、「自分にはコンビの靴なんて関係ない」とか「仕事で使えないんじゃ、しょうがない」と思った方が結構いらっしゃるのでは... でも、ちょっと考えてみて下さい。コンビってコントラストの強い色の組み合わせだけじゃないんです。自分は以前、REGAL TOKYOオリジナルのサドルシューズのインプレッションを書いた時(2009年1月30日)、その素材使いの妙に言及しました。覚えている方いらっしゃいますでしょうか? そのサドルシューズは、つま先に柔らかなアノネイ社のハイランドカーフを、サドル部分にコシのある水染めコードバンを使用したというものでした。この組み合わせだと、屈曲部のハイランドカーフは柔らかいため、非常に「返り」が良く、また型押し素材のために皺が目立たない。そしてサドル部の水染めコードバンは、適度な硬さで足のウエスト部をしっかりホールドしてくれるのです。つまりコンビって「色」という観点からだけじゃなくて、「機能」という観点からも見てみると面白いと思うんですよ。 


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  例えば、ストレートチップ、セミブローグ、ダブルモンクストラップといったつま先に「トゥキャップ」の付いたデザインの場合、つま先部分には黒のボックスカーフ、そして屈曲部分には黒の型押しハイランドカーフを組み合わせると、非常に履きやすい靴に仕上がるのではないでしょうか? これだと、つま先はボックスカーフだからカジュアル過ぎないですしね。「履きじわが当たって痛い」なんて経験をされた方は、試してみる価値ありだと思いますよ。


 もちろん、「色」で遊ぶのも大歓迎です。 「黒×ワイン」、「黒×ネイビー」、「ブラウン×ダークブラウン」と、ちょっと考えただけでもいろんな組み合わせが思いつきます。オーダーの際に「迷ってしまうかも」と心配な方は、ぜひ事前に革見本をご覧になって、「予習」されることをおススメいたします。

こんにちは、REGAL WOMEN銀座店の斉藤です。


先週は新デザイン「タッセル」と「ビット」をご紹介しましたが、今週はそんなBuilt to Order  System(以下、BOSと省略)の「既製靴には無い楽しみ方」について触れてみようかと思います(先週の前振りから、今週はシェットランドフォックスの新作だろうと期待した方、ごめんなさい...もう少しお待ちください)。


 BOSは、パターンオーダーなので、デザイン、サイズ、アッパー素材、底材、ライニングカラーなど色々なオプションが選べるのですが、それだけにテーマというか「こんなのが欲しい!」というものがお客様の中で決まっていないと、いざオーダーしようという時に迷ってしまうことがあるんですね。 まあ、そんな時は販売スタッフに全て「丸投げ」して頂ければ良いのですが、折角ですから皆様の「理想の1足」をご自分でプロデュースするのはいかがでしょう?


 そこで、最初に決めておきたいテーマなのですが、たとえば...

・とにかく自分の足にぴったりの靴が欲しい

・自分のワードローブにしっくり合う靴が欲しい

・誰も履いていないような靴が欲しい


こんなテーマが思いつくと思うのですが、それぞれについて具体例を挙げながら説明していきましょう。


 まず、「自分の足にぴったり合う靴」なのですが、これがオーダーといえども簡単ではないのです。 BOSでは11種類のレングス(足長)に3種類のウィズ(足囲)があり、さらにデザイン、素材によっても微妙な違いが出てきます。 そこで、ざっくり「肉付きのよい、甲の厚みのある方」、逆に「肉付きの薄い、甲の薄い方」でご説明しますと、前者は「内羽根レースアップ」、後者は「外羽根レースアップ」が合うことが多いです。 意外に思われる方も多いかもしれませんが、つま先~甲の立ち上がりのあたりについては「外羽根」のレースアップシューズの方が低いのです。 ただし、アメリカンタイプについては外羽根でも若干ゆとりが出ますのでご注意を。 それから素材についても、「コードバン」は他の革よりやや大きく出来上がったり、と微妙な違いがありますので、この辺はスタッフにお尋ね下さい。 やや投げやりになってしまいましたが、このフィッティングについては、足の形が千差万別な以上、どのデザイン、木型、素材が良いかは合わせてみるまでわからないところが多いので、「自分の足にぴったり合う靴」をお探しの方は、デザインについては曖昧?な姿勢でご来店ください。


 次に「自分のワードローブにしっくり合う靴」ですが...これも難しいですね。 そんなことを言っていたら始まらないので、きわめて個人的な見解を申し上げます。英国調またはクラシコイタリア調(って今も言います?)のスーツには、内羽根キャップトゥもしくは内羽根セミブローグ、素材は黒のボックスカーフかダークブラウンのフレンチアニリンカーフあたりが手堅いですね。 また、典型的なアメリカントラディショナル(Ⅰ型、いわゆる3つボタン段返り中ひとつ掛けってやつですね)にはアメリカンタイプの外羽根プレーントゥもしくは外羽根フルブローグ、タッセルなんかもいいですね。 そして素材はやはり黒のボックスカーフとワインのフレンチアニリンカーフやスコッチグレインレザーなんかも良いのではないでしょうか? ノータイのビジネススタイルやカジュアルは...これまたスタッフにお尋ねいただいた方がいいですね。 もう、際限がありませんから(笑)。


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  最後に「誰も履いていないような靴」。 これは色々思いつきますよ。 たとえば、カーキの水染めコードバンの内羽根キャップトゥ。 コードバン素材の内羽根レースアップシューズってなかなか無いですよね。 あと、エンボスドクロコダイルのアメリカンタイプ・プレーントゥ。 そう、要はきわめて定番性が高かったり、「このデザインにはこの素材!」という風に組み合わせが固定化されているデザインに、一味違う素材を組み合わせると、個性的な靴が出来上がるのです。


 こんな感じに、どんな靴がオーダーしたいのかがある程度決まっていると、我々販売スタッフもお手伝いしやすいので、お時間のある方は夜、お休みになる前にでも考えてみてからご来店されることをおススメします!

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