こんにちは、工房の佐々木です。10月末に岩手県にある製甲をメインで行っている工場に行ってきました。盛岡から安比高原を越えていくのですが、その日は初雪でとても寒い日でした。今回の目的は、「工房九分仕立て」の新デザインB905のブローグとピンキングについての打ち合わせです。

フルオーダーでは、ピンキング(ギザ)も親子穴も一山、一穴ずつポンチであけていくため、とても時間も手間もかかるので、オプションになっています。ですから、九分仕立てで新デザインを出す時に、ブローグデザインにすることに私は反対したのですが、でも、どうしてもブローグにしたいという意見が多かったので、何とかきれいに出来る方法はないかと模索しました。

 色々と検討した結果、ピンキングはミシンを使って抜いていく方法に決め、幾つかの試作を経て、工房メンバーも 充分納得できるようなものが出来るようになりました。

親子穴はその方法が使えないので悩んでいたのですが、工場には親子穴をあける機械(パーフォレ―ター)があると聞き、岩手の工場に試作をお願いすることになりました。でも担当の方とも面識もなく、私もどういう機械なのかもわからないままで、なかなか前に進まずもやもやしていたときに、「行っておいで」となり、今回の岩手行となりました。

工場では、担当の方と会って、実際に用意したパーツに親子穴をあけてもらいながら確認作業を進めていきました。一緒に話しながら作業していくと、どういったものがやりにくいかとか、どうしてあると作業がしやすいかなどが見えてきました。作業している中で、担当の方から、「納得いかない」とか「悔しい」という言葉が次々と口を衝いて出てきたのを聞いて、「何とかきれいに作ろう」という気持ちがとても伝わってきました。

私もその機械で練習してみましたが、初めての機械なのでなかなか思い通りにいきませんでした。機械ですから、限界もあるのですが、充分納得できるようなものが出来るようになりました。何とかうまくできる目処が立って、今回のアデレードフルブローグのデザインが作れることになったのですが、今までの工房スタッフ3人だけでなく、色々な方のお力添えでできるようになったこの靴を、一人でも多くの方に履いていただきたいと思っています。

 こんにちは、「REGAL TOKYO」の斎藤です。お待たせいたしました!本日より、皆様お待ちかねの「工房九分仕立てオーダー会」が始まります。そして今回のオーダー会は、待望の新木型「ラウンドトゥ・ラスト」のお披露目になります。思えば何度お客様から「九分仕立てに普通っぽいラウンドトゥのデザインがあればなぁ」と言われたことか...。 そういう自分も密かにこの「ラウンドトゥ・ラスト」を待ちわびていたのですが、実際にこのオーダー会のために作られたサンプルを目にすると感慨もひとしおです。フランス・アノネイ社のベジタブルタンドカーフ「ベガノ」で作られたサンプルは「焦がし」が施され、なんともいえぬ良い色に「焼きあがって」いるのです。変な表現ですが、焼き菓子のような、なんだかすごく美味しそうな質感に仕上がっているのです。それから、何度も試行錯誤して完成された「アデレード」と呼ばれる竪琴型のレースステイのデザインもとても美しいです。これは非常にバランスが難しいのですが、今回のものはクラシックでとても良い雰囲気ですよ。でもこうやって書いていても、自分の拙い表現力でこの靴の持つ質感、雰囲気が皆様に伝わったか不安です。ですから皆様ぜひ一度ご来店されて、その目でじかにご覧になってください。

2010秋「工房職人の九分仕立て」オーダー会

期間:2010年11月5日(金)~14日(日) 10日間

価格:89,250円(税込)~(カーフ(アノネイ・コスティル他)、スウェード(CFステッド))

(国産水染めコードヴァン 5色は105,000円(税込)~)

お渡し予定:2011年2月上旬

※木型の微調整(乗せ甲、幅だし)をご希望の方は、期間中の金・土・日(5、6、7、12、13、14日)に職人が待機しておりますので、その際にお申し出ください。

こんにちは、工房の田沼です。みなさまお待たせいたしました!待望のデザインサンプルとフィッティングサンプルが出来あがってきました!

デザインサンプルは、「フルブローグアデレイド」です。新しい「ラウンドトゥ」の木型にマッチして、いかにも英国的な顔つきになりました。私達が最初にイメージした以上に良くマッチングしたのではないかと感じております。素材は、仏アノネイ社のカーフです。この革は、仕上げを施す前はあまり立体感は無いのですが、仕上げでその表情がガラっと変わります。今回はクリームで濃淡を出して仕上げてみました。いい表情です。是非お手にとってご覧になってみてください。

そして、新作の「ラウンドトゥ」のシリーズは内羽根式からの展開となりますので、フィッティングサンプルとしてキャップトゥを23.0~27.0cmの9サイズで作りました。まず、こちらのフィッティングサンプルを履いていただき、1番合っているサイズを選び、必要に応じて乗せ甲、幅出しをいたします。デザインは、アデレイドでフルブローグとクウォーターブローグ、そして内羽根でキャップトゥとプレーントゥの4つの中からお選びいただけます。

また、沢山のご支持を頂いております「チゼルトゥ」のB901~B903シリーズにつきましても、期間中同じ素材、つま先デザインの変更、乗せ甲、幅出しのオーダーを承っております。「ラウンドトゥ」、「チゼルトゥ」何れの木型につきましても、89,250円(税込)からオーダーを承りますので、よろしくお願い致します(水染めコードヴァンは105,000円(税込)~)。


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 オーダー会は、11月5日(金)~11月14日(日)の10日間開催となりますが、期間中の金、土、日の6日間は私達が待機していますので、どうぞお気軽にいらしてください(11月5、6、14日は田尻が、11月7、12、13日は私 田沼がいます)!なお、それ以外の4日間で木型の調整をご希望の方がいらっしゃいましたら、「REGAL TOKYO」までご連絡いただけますでしょうか。出来る限り対応させていただきます。

選択肢が拡がった「九分仕立て」、ハンドラスティングならではの履き心地をどうぞお楽しみください。

 

こんにちは、工房の田沼です。毎回ご好評を頂いております「ビスポーク工房九分仕立て」のオーダー会を、来る11月5日(金)~11月14日(日)までの10日間開催いたします!

 今回の目玉は大きく2つございまして、まず1つ目は、「ラウンドトゥ」の木型の登場です。こちらは「普遍的で飽きの来ないトゥ」をテーマに、末長くご愛用いただけるようにと「リーガルトーキョーオリジナル」も手がけるデザイナーの寺田を中心に工房、店舗スタッフで議論を重ねた末、完成いたしました。

ただいまこの木型にてサンプルを製作中です。出来上がりましたら直ちに「REGAL TOKYO REPORT」にアップいたしますので、是非ご覧ください!

 2つ目は素材です。毎回オーダー会の時にはスペシャルな素材を用意させていただいておりますが、今回は先日のビスポークオーダー会の流れを汲みまして「コードヴァン祭り」ということになりました。今回ご用意いたしましたのは、「国産水染めコードヴァン」のブラック、タン、ワイン、ネイビー、カーキと5色です。こちらは水染めならではのとても深い色合いと、コードヴァンのイメージよりもしなやかな履き心地をご堪能いただける素材となっております。

 なお、「コードヴァン」以外にも、今回の限定素材としては、2種類(3カラー)をご用意していますので、通常お選びいただける4種類(9カラー)と合わせて、計17種類の中よりお好きな素材をお選びいただけることになります。たくさんあって迷っちゃいますね(嬉)。

 次回には、サンプルも出来上がってきますので、デザイン等についてさらに詳しく掘り下げてお伝えしたいと思っています。

革の変化を楽しむ

October 26 2010

こんにちは、工房の田尻です。10月8日()~17(日)で開催したビスポークシューズ受注会では、おかげさまで色々な方とお会いすることが出来ました。先日のブログでも取り上げたホーウィン社のコードヴァンで作ったビスポークサンプルも好評で、ご注文を頂くことができました。誠にありがとうございます!また、以前の4丁目のお店でお会いしていたお客様と再会することができたことも大変嬉しかったです。

写真は前回の九分仕立てパターンオーダー受注会で、イルチア社のRADICA CALFを使ってストレートチップをお作りしたN様が、経過を見せに来て下さった時のものです。お渡し時よりもより革が馴染んでいて、またお手入れもしっかりされて、とてもお似合いでした!ちなみにN様がお持ちの鞄、とても雰囲気が出ていますが、元々赤色だったそうです。経年変化でタンニンの地の色になったそうです。やはりお手入れをしっかりされていて、とても革が喜んでいるように見えました。

革の経年変化を楽しんでいくことで、そのものに愛着が湧いていくというのは、とてもラグジュアリーな体験ではないでしょうか・・・。

そんなN様の素敵な時間を共有できる靴を、これからも作り続けていくことが出来たら、職人としてはとても嬉しいことです。

こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。

   8月も半ばを過ぎ、あと少しでしのぎやすい季節になりますね。さて今週も春の「工房九分仕立て受注会」のオーダー作品をご紹介いたします。


  まず1足目は東京都にお住まいのS様の外羽根プレーントゥです。 こちらの作品の特徴はなんと言っても素材に使われたイタリー イルチア社のラディカカーフです。2アイレットのシンプルなデザインだけに、素材のムラ感がいっそう引き立ちますね。つま先には既製品と異なり、控えめなメダリオンがアクセントとして加えられています。ただ、このお客様の場合、木型の調整量が多かったものですから、お渡しの際に若干のゆとりを感じられました。そこで担当職人が、必要と思われる箇所にパッドを付けたガイドレザーという、ごく薄い革を1枚敷き、後日フィッティングしたところ、今度は大成功。無事お渡しが出来ました。予測はされていたものの、ビスポークと異なり、仮縫いが無いこと、また木型の不要と思われるところを削ることができないことから、お渡し時に若干の調整が必要になるケースもあります。でも、そのために職人立会いのもとでお渡しを行ない、ご納得いただけるまで調整を致しますので、どうぞご安心ください。



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   さて、2足目は今までにも九分仕立ての靴だけでなく、「Built to Order System」やビスポークまでご注文いただいている東京都のS様ご注文の内羽根ストレートチップです。こちらもイルチア社のラディカカーフですが、色が黒ということもあり、非常に落ち着いた印象です。 当日は200双という非常に番手の高い糸を使用したブロードクロスのオーダーシャツを受け取った帰りとのことでしたが、そんなシャツに合わせていただければ、すごくドレッシーな雰囲気だろうなと想像できます。ちなみにこの靴、S様のご要望でヒールのアゴ部分(靴の前から見た断面)内側の角を落としてあります。この角で反対側の靴を傷つけないための配慮ですが、こういったイレギュラーなご要望にも応えられるのが九分仕立ての良さでもあるのです(場合によってはご要望にお答えできない場合もございます。そのときはごめんなさい) 


 4回に亘って九分仕立てのオーダー作品をご紹介してもいりましたが、いかがでしたでしょうか?これらの作品を見て、気になった方はお気軽に当店までお越しください。いつでも既製品の九分仕立てはご用意してありますから、ぜひその「魅惑のフィッティング」をお試しください。

こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斉藤です。

  早いもので世間はお盆休みですね。 しかし当店はお盆休みも関係なく営業しておりますから、このお休みを利用して銀座へいらっしゃったら、ぜひ「REGAL WOMEN銀座店」を覗いてみてください。ちなみに場所がちょっとわかりにくいですから、見つからなかったら気軽にお電話してくださいね。 さて、今週も春の「工房九分仕立て受注会」の作品紹介です。 



    まず1足目は神奈川県のI様。こちらの作品は今回、限定デザインとして初お目見えの「ダブルモンクストラップシューズ」です。ちなみにこのダブルモンクストラップシューズ、スタッフ間での人気投票により、めでたく今年の限定デザインとなったものなのです。選考に漏れた中にもなかなか魅力的なものがあったのですが(サイドエラスティックシューズなんかもありました)、お客様からのリクエスト次第では次回以降の受注会で復活するかもしれません。素材はイタリー イルチア社のラディカカーフの茶色ですから、なんとも色気のあるイタリア靴のような雰囲気になっていると思うのですが、いかがでしょうか? I様はこの靴の履き心地をたいそう気に入られ、特にカカトのホールド感に感動されたようです。あんまり良かったものですから、お渡し当日に既製の九分仕立て(外羽根2アイレット)を追加で買っていかれたほどでした。



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 そして2足目は広島からいらっしゃったN様の作品です。N様は今までに何足も「Built to Order System」にて靴をご注文いただいていますから、今回はビスポークでしか使用していないフランス コスティル社のスターボクサールをご選択です。仕上げはご本人様がいろいろ楽しんでみたいということでしたので、この写真を撮影した時点ではわりとあっさりした感じですね。でもこういう素材は時間をかけてゆっくりとエイジングしていくと非常に良い風合いになるのです。ちなみにこの色(バーガンディー)はスタッフ内でも人気が高く、同素材でオーダーしたスタッフも2名おり、それぞれが自分色にエイジングしています。


 ところで、以前にご紹介した「All about」のライター、飯野 高広氏の著書「紳士靴を嗜む」が靴好きの方たちの間で評判のようです。お近くの書店では見つからなかったという方には、当店でも販売用に若干の冊数ではございますが、ご用意がありますので、ぜひご一読ください。

こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斎藤です。先週は1回お休みをいただきましたが、今週はまた「工房九分仕立て受注会」のオーダー作品からのご紹介です。


 まず、1足目は東京都にお住まいのN様の作品です。 こちらのお客様は、昨年秋の受注会で九分仕立てをご注文いただき、それが非常に良かったことから、今回2足目のオーダーをいただきました。こだわりのポイントは、やはりイタリー イルチア社のラディカカーフです。このラディカカーフの質感を生かすために、デザインはあえてシンプルなストレートチップにとどめています。受け取り当日にお召しのベージュ系パンツに、ムラ感のあるラディカカーフのオレンジがかった茶色が良く合っていました。ご本人様ももっぱら休日のカジュアルで合わせたいとおっしゃっていましたが、この九分仕立てのシャープな木型でも、明るい色の革をチョイスすることで、ぐんとカジュアル使いしやすくなるという良い例です。


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  2足目は、神奈川県にお住まいのT様の作品ですが、こちらはうって変わって正統派ドレスシューズのたたずまいです。一見するとオーダー靴とは思えない、非常にオーセンティックな靴です。素材には堅実にウェンハイマー社のボックスカーフを使用し、底の仕上げも黒一色、まさに「カラス仕上げ」なのですが、こだわりのポイントはトゥキャップに施された親子穴とレースステイにさりげなく入った小さな穴飾りです。これらの穴飾りは既製靴と異なり、革の断面の色をそのまま残しています。そのため黒一色の中で穴飾りが白く浮き出てかすかな軽快感を感じさせています。


 今回ご紹介した2足は、偶然どちらもストレートチップだったのですが、一方はラテンな雰囲気さえ感じさせる享楽的な靴、そしてもう一方は英国紳士を思わせるストイックな靴と、甲革の選択でこれだけ違う靴ができあがるのかと驚かされた2足でした。

こんにちは、「REGAL WOMEN銀座店」の斎藤です。今回は、春に行われた「工房九分仕立て受注会」にてご注文いただいた靴が出来上がってまいりましたので、その中でも特に個性的な1足を、お客様のご了解が得られましたので、ご紹介したいと思います。


 東京都にお住まいのY様にご注文いただいたこの靴、素材は「Built to Order System」(以下、BOSと省略)にて、当店オリジナルの素材として人気の高いイタリー、GANGEの型押しクロコダイルです。この素材は型押しとはいえ、本物と見まごうほどの質感なために人気が高く、Y様も以前、BOSにて2足ご注文されています。 実はY様は足長に対して足囲が非常に小さく、要するに非常に細い足をしていらっしゃるのです。思い切り幅広の足をしている自分などからすれば、うらやましい限りなのですが、足の細い方には細い方なりのお悩みがあり、日本製の既製靴ではほとんど「フィット」を感じることができず、今まで無理をして小さめの靴を履いていらしたのです。そんな時、BOSに出会い、インソールなどで若干の調整は施したものの、なんとか「フィット」を感じて頂けたのですが、更なる履き心地を求めて、このたび「工房九分仕立て」にチャレンジして頂いたのです。



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  その結果はと言うと・・・、予想以上にピッタリでした!やはりこの九分仕立ての木型というのは足の細い方が履くと、本当に映えますね。 当日はジーンズでご来店だったのですが、型押しクロコダイルの素材感とシャープな木型の組み合わせは、まるでウエスタンブーツのようで、カジュアルな着こなしにも充分対応できそうです。 これ以上の説明は蛇足になりかねませんので、画像をとくとご覧下さい。


 とまあ、今回はここまでなのですが、来週以降、今年の受注会の目玉とも言える、あの「イルチア ラディカカーフ」を使用した作品をご紹介できると思います。どうぞご期待ください。

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